住宅購入と投資を両立するための家計戦略

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家を買うとき、「ローンを組んだら投資はできない」と思っていませんか?
私もそう思っていました。
しかし、実際にシミュレーションを重ねた結果、住宅購入と投資の両立は可能だと確信しました。
今回は、家を建てた後も資産形成を続けるために実践している家計戦略を紹介します。


目次

家を建てる=投資をやめる、ではない

住宅ローンを抱えると、まず心配になるのが**「毎月の投資ができなくなる」**という点。
私も最初は、積立投資をやめる覚悟をしていました。

しかし、ライフプランを整理してみると、
実際は“完全にやめる必要はない”と分かりました。

家は「負債」であると同時に「資産」。
管理の仕方次第で、家計にマイナスをもたらすどころか、長期的にはプラスにもなり得ます。


現状シミュレーション:支出の変化を可視化

まず、家を建てる前と後で、支出がどのように変わるかを整理しました。

項目社宅時代持ち家(見込み)増減
家賃(社宅)約3万円ローン約11万円+8万円
光熱費約2万円約0円(太陽光発電+全館床暖)−2万円
固定資産税0円約2万円+2万円
合計差額約+8万円/月

結果として、家計の支出は約8万円増加
一見すると厳しそうですが、
「投資積立10万円を一時的に減額すれば十分カバーできる」水準でした。


「積立を止める」より「一時的に調整する」

私が出した結論はこうです。

投資を“やめる”のではなく、“ペースを落とす”。

たとえば、毎月10万円の積立を続けていた場合でも、

  • 一時的に6万円に減らす
  • 住宅ローン控除が終わる13年後に再び増額する
    といった柔軟な運用が可能です。

長期の資産形成では、「継続」が何よりも重要
額を減らしても積立を止めないことで、将来的な複利効果を維持できます。


投資を続ける3つの理由

① 住宅ローン控除を最大限活かせる

ローン控除は「年末の借入残高×0.7%(13年間)」が還付されます。
つまり、ローンを長く持つほどキャッシュフローが安定し、
その分、手元資金を投資に回せる余裕が生まれます。

② 金利が低い=“借り得”の時代

変動金利0.4%前後の今は、住宅ローンを借りて投資に回す方が期待リターンが高い時代。
年利4〜5%で運用できれば、ローン金利との差益(スプレッド)が資産成長を後押しします。

③ 「家計にゆとりを残す」ことで精神的安定

毎月カツカツの生活では、結局投資も続きません。
返済を軽くして、投資資金を残す設計をしておくことで、家計にも心理的にも余裕が生まれます。


リスク管理の考え方

もちろん、投資とローンの両立にはリスクもあります。
私が実践しているのは、次の3点です。

  1. 生活防衛資金を6か月分確保
     → ローン・教育費・生活費をまかなえる現金を常備。
  2. 金利上昇備蓄として月1万円を別口座に積立
     → 将来の繰上げ返済や金利上昇に備える。
  3. 投資はインデックス中心・分散重視
     → 高配当・米国・全世界に分散してリスクを平準化。

住宅ローンも投資も“リスクを取る行為”。
だからこそ、仕組みでリスクをコントロールするのが大事です。


妻との家計共有が最大の安心材料

住宅ローンを組む際、妻から言われた言葉があります。

「子どもが中学生になったら、私も働くね。」

この一言で、家計設計の見通しが大きく変わりました。
夫婦で長期の家計を共有し、収入源を分散しておくことで、
ローン返済も投資も**“無理なく続けられる計画”**になります。


「お金を貯める」から「お金を使う」へ

投資を学ぶうちに気づいたのは、

「お金を貯めることがゴールではない」ということ。

お金は、家族の幸せのために使う道具
投資の目的も、ローンを返すためではなく、
「家族がやりたいことを諦めずに生きるため」にあります。

旅行や教育、将来の小さな贅沢──
それを叶える余力を持つために、私は投資を続けています。


今後の方針:家も資産の一部と考える

最終的に、私は「家も資産の一部」と捉えるようになりました。
家の資産価値を維持しながら、投資による資産増加を並行して目指す。
つまり、“不動産+金融資産”の二本柱の家計設計です。

将来的に子どもが独立したら、家を売却してコンパクトな住まいに住み替える。
そのときの選択肢を増やす意味でも、今から投資を止めないことが重要だと感じています。


まとめ|家を建てても資産形成は続けられる

  • 住宅ローンと投資は両立できる
  • 積立額を柔軟に調整すれば継続が可能
  • 低金利+住宅ローン控除を活かす
  • 家計の余力を守りながら資産を育てる

「家を買ったら終わり」ではなく、「ここから資産形成の第二ステージ」。
家を守りながら、お金にも働いてもらう仕組みを作ることが、
本当の“安心”につながります。


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📘 まとめ

家も投資も“守りの資産”。
一方を我慢するのではなく、両方をバランスよく育てる。
それが、これからの時代に合った家計戦略だと感じています。

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