〜「プロに任せれば安心」と信じた私が学んだ、お金を預けるリスク〜
💬 リード文
FXで100万円を失ったあと、
「もう自分ではやらない。プロに任せよう」と決めました。
当時の私は、**“保険なら安全で確実に増える”**と思っていたんです。
けれど実際にやってみて気づいたのは、
「安心」と「効率」は、同時に手に入らない。
この記事では、私が実際に加入した2つの個人年金保険──
A社の確定個人年金とB社の変額個人年金の体験をもとに、
「プロに任せる運用」が教えてくれた現実をお話しします。
🧩 1. FXで負けた私が、保険を選んだ理由
FXで大損した直後の私は、
「もう怖い思いはしたくない」
「自分で判断しない運用がいい」
という気持ちでいっぱいでした。
そんな時に営業担当者から紹介されたのが、A社の確定個人年金保険。
「30年間積み立てれば、確定で600万円も増えます」
その言葉に、当時の私は心を掴まれました。
毎月33,000円×30年=総額1,200万円の元本。
受け取りは1,800万円。
「600万円が確定で増えるなんて最高だ」と即決しました。
💡 2. 同じ時期に加入した「変額個人年金保険」
そして同じ頃、B社の変額個人年金保険を知りました。
- 月17,000円×30年=元本610万円
- 株式などで運用し、運用成果によって受け取り額が変動
- 死亡保障つき
「7%で運用できれば2,000万円!?」
「プロが世界中の有名企業の株を自動で運用してくれる!」
A社で“確定の安心”を確保しているから、
B社では“夢を見てもいい”と思っていました。
つまり、安全と成長の二刀流のつもりだったのです。
📈 3. 驚きの結果と「株って怖くないかも?」という気づき
運用開始から4年ほど経ったころ、B社の変額保険の年利はなんと約14%。
「え? 株の運用ってこんなに増えるの?」と驚きました。
当時の私はまだ、「株=ギャンブル」と思っていたので、
「プロが運用する株なら安心」という認識でした。
けれど後になって分かったのは──
B社の運用の中身は、S&P500などのインデックス投資とほぼ同じ仕組みだったんです。
つまり私は知らないうちに、“投資信託”で運用していたということ。
これが、私が“インデックス投資”という言葉に出会う前の第一歩でした。
⚖️ 4. 確定個人年金と変額保険の差
| 比較項目 | A社:確定個人年金 | B社:変額個人年金 |
|---|---|---|
| 運用対象 | 債券中心(低リスク) | 株式中心(高リスク高リターン) |
| 年利換算 | 約1%前後 | 約14%(当時実績) |
| リスク | 元本保証 | 元本割れの可能性あり |
| 特徴 | 安定・確実 | 成長・変動 |
| 手数料 | 少なめ | 高め(2〜3%) |
| 本質 | 貯蓄型保険 | 投資信託+保険機能 |
この比較を自分で計算してみて、初めて気づきました。
「A社の“確実に増える”は、インフレに負ける仕組みだった。」
💭 5. 解約という“心理的ハードル”
私はすぐにA社の解約を考えました。
でも、解約返戻金が20万円のマイナス。
「20万円の損を確定させるなんて、耐えられない…」
と、頭では分かっていても数ヶ月決断できませんでした。
けれど、B社の変額保険の運用成績を見るたびに、
「このお金を動かせば、すぐ取り返せるのに…」という気持ちが膨らみました。
最終的に私は解約を決断。
今思えばこの経験が、**“損を確定させる勇気”**を教えてくれたと思います。
🧾 6. 保険で学んだ「手数料という現実」
B社の変額保険は確かに増えました。
しかし後で気づいたのは、毎年数%の手数料がかかっていたこと。
積み立て始めの2年間は、解約返戻金が元本を下回っていました。
つまり、最初はマイナスからのスタートだったのです。
同じ内容を自分で投資信託(NISA)で運用していれば、
手数料は0.1%前後。
10年、20年と続ければ、差は雪だるま式に広がることを後から知りました。
「プロに任せる安心」は、
“手数料”という形で確実に支払っていた。
🔍 7. 「保険」と「投資」を分けて考えるようになった
この2つの保険を通して学んだのは、
「安心の代償は、効率の低下」であるということ。
保険には“守る”という大切な役割があります。
でも、“増やす”目的まで背負わせると、かえって中途半端になる。
それから私は、こう考えるようになりました。
- 「家族を守る」→ 掛け捨て保険で十分
- 「資産を増やす」→ 自分でインデックス投資
保険と投資を明確に分けたことで、
ようやく「お金を任せる怖さ」から解放されました。
💬 8. 遠回りの中で見つけた“正解”
確定年金も変額保険も、決して悪い商品ではありません。
目的と使い方を間違えなければ、どちらも「守りの仕組み」として価値があります。
ただ、当時の私は“増やすために選んだ”ことが間違いでした。
お金を増やしたいなら、
“人に任せる”ではなく、“仕組みに任せる”べきだった。
それが、私が最終的にインデックス投資を選んだ理由です。
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👉 初心者が投資を始めるならインデックス投資がいい理由
「自分でやるのは怖い」と思っていた私が、
“自分でできる投資”の魅力に気づいたきっかけを解説します。
✅ この記事のポイントまとめ
- 「安心」と「効率」は同時に手に入らない
- A社(確定年金)は年利1%前後でインフレに負ける
- B社(変額)は株式運用で年利14%、ただし高コスト
- 手数料の差が長期で“数百万円”の差になる
- 「保険で守る」「投資で増やす」を分けて考えるのが基本
🎨 SWELL投稿メモ
| 要素 | 推奨設定 |
|---|---|
| 記事タイプ | 投稿(カテゴリー:資産形成 → サブカテゴリ:保険の仕組み) |
| アイキャッチ | 積立グラフ+金庫モチーフ(「安心」と「成長」の対比) |
| 見出し装飾 | H2見出しは金色ライン、H3見出しは青 |
| ボックス装飾 | 「補足」「注意」部分にSWELLの吹き出し or 枠線ボックス使用 |
| 強調色 | 安心=青 (#1a73e8)、リスク=赤 (#e53935) |
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🌿 最後に
「人に任せれば安心」という考えは、決して間違いではありません。
でも、“お金を預ける”という行為は責任も一緒に預けること。
FXで“自分の限界”を知り、保険で“人任せの限界”を学び、
ようやく私は「自分で考えて選ぶ」投資の入り口に立てたのだと思います。