第11話:教育費と住宅資金 ─ 人生の三大支出をどう準備する?

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人生で特に大きな出費といわれるのが「教育」「住宅」「老後」の三大支出。 今回は🦊コンたちが、それぞれの資金をどのように考え、準備すればいいかを話し合います。

導入ナレーション
休日の午後。 コンの家のリビングでは、子どもたちが積み木で家を作って遊んでいた。 それを見ていたポコが、ふとつぶやく。 「家ってほんとお金かかるよなぁ……教育費もこれから増えるし。」 コンは笑って頷きながら、コーヒーをひと口飲んだ。

🦊コンと仲間たちの会話

🦝ポコ「コン、子ども2人分の教育費ってどれくらい見てる?」

🦊コン「文部科学省のデータによると、 すべて公立の場合は約1,000万円、 高校・大学を私立にすると2,000〜2,500万円くらいになるね。 大学の4年間だけで私立文系なら平均約400万円、理系なら500万円超かかることもあるよ。」

🐰ミミ「そんなに…!私、奨学金を使ってたけど、あれも結局は“借金”なんですよね。」

🦊コン「そう。奨学金は“教育ローン”と同じで、返済義務がある。 だから教育費は“未来への投資”だけど、計画的に準備しておくことが大切なんだ。」


🎓 教育費の準備方法

🦊コン「教育資金を貯める代表的な方法は3つあるよ。」

  • ① 学資保険:満期時にまとまった金額が受け取れる。元本保証型が多く、リスクは低め。
  • ② 児童手当の積立:0歳から15歳まで受け取れる総額はおよそ200万円。使わずに貯めると大きい。
  • ③ 積立投資(つみたてNISAなど):時間を味方にすれば効率よく増やせる。リスクはあるが、長期分散で安定化。

🦝ポコ「コンは学資保険やってるの?」

🦊コン「私は貯蓄体質で運用もしてるから、学資保険は割に合わない感じでやってないね。 でも“貯蓄が苦手な人”にとっては、強制的に積み立てられる安心感があるから 一つの選択肢にはなりそうだと思うよ。」

🦝ポコ「学資保険をやってないなら、どうしてるの?」

🦊コン「うちは、廃止になったジュニアNISAで子どもそれぞれ80万円を運用しているよ。 NISAと特定口座でそれなりの額を投資で運用してるから、 生活防衛費のほかに投資資産の現金比率を20%程度にしているんだ。 ただ、子どもの大学が近づいてきたら30%に引き上げて対応しようと考えてる。 リスクを取りすぎず、将来に合わせて比率を調整していくのが大事だね。」

🐹キュン「なるほど…投資って“やるかやらないか”だけじゃなくて、“どのくらいの割合でやるか”が大事なんですね。」

🦊コン「その通り。投資は“アクセルとブレーキ”を同時に考えるものだからね。」

🐰ミミ「高校無償化の話も議論されてるみたいだから、実現されたら嬉しいですね!」

🦊コン「そうだね。公的支援はありがたいけど、制度に頼りきらず、 “自分の家の計画”としてしっかり備えることが大切なんだ。」


🏠 住宅資金の考え方

🦝ポコ「ところで、コンは家買ったんだよな?どうだった?」

🦊コン「そうだね。長年社宅で家賃3万円だったけど、 新築を建てたら住宅ローンが月11万円になる予定。 家賃が上がって積立額が減っちゃうのが残念だけど、 家と同等の資産を築いた今だから、住環境への投資と割り切って考えてるよ。 ボロ社宅では健康リスクを感じてたからね。」

🐰ミミ「私もいつか家を買いたいけど、頭金とかローンとか、よくわからなくて…。」

🦊コン「住宅は“人生最大の買い物”。 だからこそ、ローンを組む前に『返せる金額』を知ることが一番大切。 FPの目安では、返済負担率=年収の25%以内が安心ラインだよ。」

🐹キュン「たとえば年収500万円なら、年間125万円、月10万円くらい?」

🦊コン「そう。それくらいが現実的な上限だね。 あと、住宅ローン控除(最大13年間、年末残高の0.7%)を活用すると、 税金が戻ってくるから賢く使いたいところだね。」

🦝ポコ「うちは社宅がないから月7万円の賃貸。 そろそろ広いところに引っ越したいけど、買うか借りるか悩むなあ。」

🦊コン「“家を持つか借りるか”に正解はないよ。 ライフプラン次第。転勤の可能性があるなら賃貸、 定住するなら購入を検討──この判断がFP的な考え方だね。」


👴 老後資金の考え方

🐰ミミ「教育費と住宅でいっぱいいっぱいになりそう…。老後のことまで考える余裕あるかな。」

🦊コン「だから“同時に全部”じゃなくていい。 教育費が終わったらその分を老後資金へ回す、 住宅ローンが終わったらその分を投資に回す── 人生のステージごとに資金を“スライド”させるのがコツだよ。」

🦝ポコ「老後2000万円問題って話題になったけど、実際どうなんだ?」

🦊コン「総務省の家計調査だと、平均的な夫婦の支出が月26万円。 年金収入が月21万円くらいだから、月5万円の赤字。 30年生きると1,800万円くらい不足── それを“老後2000万円問題”と呼んでいるんだ。」

🐹キュン「そのために今からNISAとかiDeCoで積み立てるんですね。」

🦊コン「そう!若いうちから少額でも始めておくと複利効果が大きい。 “貯金は安心、投資は成長”──両方をバランスよく取り入れるのがポイントだよ。」


🦊コンのまとめ表

支出の種類目安金額準備方法ポイント
教育資金公立約1,000万〜
私立約2,500万円
ジュニアNISA・児童手当積立・つみたてNISA学資保険は貯蓄が苦手な人の選択肢。運用型はリスク管理が重要
住宅資金3,000〜4,000万円
(全国平均)
頭金+住宅ローン+住宅ローン控除返済負担率25%以内が安心ライン
老後資金約2,000万円
(夫婦平均)
NISA・iDeCo・退職金・企業年金教育・住宅の負担が減った後に優先して準備

FP試験チェックポイント

  • 人生の三大支出=教育・住宅・老後資金
  • 教育費は時期と金額を把握して早めに準備
  • 住宅ローン返済負担率は年収の25%以内が目安
  • 住宅ローン控除は年末残高の0.7%(最長13年)
  • 老後資金はNISA・iDeCoで長期積立が有効
  • 高校無償化など公的支援の動向も確認しておく

一言まとめ

「人生の三大支出は“いっぺんに備えない”が鉄則。 教育・住宅・老後、それぞれのタイミングを見据えて、 ステージごとにお金を動かしていこう。」

次回予告:
第12話:公的年金のしくみ ─ 老後だけじゃない社会保障の基礎

💡挿入資料提案
・【図】人生の三大支出とライフステージの関係図
・【表】教育費・住宅費・老後資金の平均データ(文科省・住宅金融支援機構・総務省)
・【図】教育費積立のシミュレーション(年利3%・18年)

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