投資には「リスク」と「リターン」がつきもの。 でも、“リスク=悪いもの”と思ってしまうのは誤解です。 今回は、🦊コンたちと一緒に「リスクとリターンの関係」について学んでいきましょう。
導入ナレーション
週末の午後。カフェの窓際で、キュンがスマホを眺めながら眉をひそめていた。 「株が下がってるってニュースばっかり…。投資ってやっぱり怖いのかな?」 その一言に、コンがゆっくりと笑って答えた。
🦊コンと仲間たちの会話
🐹キュン「この前、SNSで“投資で損した”っていう人を見たんだ。 リスクって、やっぱり怖いものなんだね。」
🦊コン「うん、確かに“損する可能性がある”という意味では怖いかもしれないね。 でも“リスク”って本来は“結果が変動する幅”のことなんだ。」
🐰ミミ「え?“危険”っていう意味じゃないんですか?」
🦊コン「FPの世界では、“リスク=不確実性”って定義されてるんだ。 たとえば年5%の利益が出るかもしれないけど、マイナスになる可能性もある── その“振れ幅”の大きさをリスクというんだよ。」

🦝ポコ「つまり、値動きが大きいほどリスクが高いってことだな。 でもその分、リターン(利益)も大きくなる可能性がある。」
🦊コン「そう。その関係を“リスク・リターンの相関”っていう。 安全なものほどリターンは小さく、リターンが大きいものほどリスクも高くなるんだ。」
🦝ポコ「たとえば──」
- 普通預金:リスク小・リターン小(ほぼ0.001%)
- 国債・社債:リスクやや小・リターン中
- 株式・投資信託:リスク中〜高・リターン中〜高
- FX・仮想通貨:リスク高・リターン高
横軸:リスク、縦軸リターンの分布図


🐰ミミ「なるほど…。 リターンが高い投資には、それなりのリスクがあるってことですね。」
🦊コン「その通り。 でもリスクを“怖がる”より、“コントロールする”ことが大事なんだ。 たとえば“分散投資”をすれば、1つの値動きに左右されにくくなる。」
🐹キュン「分散投資って、いろんな会社の株を買うってこと?」
🦊コン「それも正解。 でも分散には3つの種類があるんだよ。」
- ① 資産分散: 株・債券・預金など、性質の違う資産を組み合わせる
- ② 地域分散: 日本・米国・欧州など、国や地域を分けて投資する
- ③ 時間分散: 一度に買わず、定期的に積立投資をする
🦝ポコ「ボクは日本株中心だけど、コンは米国ETFとかも持ってるよな。」
🦊コン「そう。 私は10年間、毎月一定額を積立投資してるけど、“時間の分散”が効いているから、 価格が下がった時にも慌てずに続けられているよ。」
🐰ミミ「やっぱり“長期・積立・分散”が大事なんですね。」
🦊コン「うん。 投資を始める前に“リスク=避けるもの”ではなく、“管理するもの”って考え方を身につけると安心だよ。」
🐹キュン「そっか。 “リスクを取る”っていうより、“リスクとうまく付き合う”ってことなんだね。」
🦊コン「その通り。 そしてもうひとつ大事なのが“自分のリスク許容度”を知ること。 たとえば、1万円の損で夜眠れなくなる人は、投資額を減らしたほうがいい。 リスクと心の余裕はセットで考えるんだ。」
🐰ミミ「なるほど…。 “損をしない投資”じゃなくて、“自分が続けられる投資”を選ぶことが大事なんですね。」
🦊コン「その考え方、すごくいいね。 FP3級でも“リスクを取る=自分に合ったバランスを取る”ことがポイントなんだ。」
🦊コンのまとめ表
| 用語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| リスク | 結果が変動する不確実性 (値動きの幅) | 高いほどリターンの可能性も 大きくなる |
| リターン | 投資によって得られる収益 | リスクと表裏一体の関係 |
| 分散投資 | リスクを抑えるために 投資対象を分ける方法 | 資産・地域・時間の3つで 分散する |
| リスク許容度 | 損失に対して心理的・経済的 に耐えられる範囲 | 自分の生活状況に合わせて 投資額を決める |
FP試験チェックポイント
- リスク=不確実性、リターン=収益
- リスク・リターンは比例関係
- 分散投資はリスク低減の基本(資産・地域・時間)
- 自分のリスク許容度を知ることが重要
一言まとめ
「リスクは敵じゃない。コントロールできれば、あなたの味方になる。」