第7話:つみたてNISAの仕組み ─ 少額投資で未来をつくる

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2024年から新しくなった「NISA(ニーサ)」制度。 中でも「つみたてNISA」は、初心者が少額から長期的に資産形成を始めるのに最適な制度です。 今回は🦊コンたちが、その仕組みとメリットをわかりやすく解説します。

導入ナレーション
放課後のカフェ。キュンがスマホを見ながら首をかしげていた。
「つみたてNISAって、なんか聞いたことあるけど…NISAって一体なに?」 ──その問いに、コンがゆっくりとカップを置いて話し始めた。

🦊コンと仲間たちの会話

🐹キュン「“NISA”っていう文字はよく見るけど、結局どういう制度なの?」

🦊コン「NISAは“少額投資非課税制度”のことだよ。 通常、投資で利益が出ると約20%の税金がかかるんだけど、NISAを使うとその税金がゼロになるんだ。」

🐰ミミ「えっ、そんなお得な制度があるんですか!?」

🦊コン「うん。2024年からは制度が改正されて、 “つみたて投資枠”と“成長投資枠”の2つに統一されたんだ。」

🦝ポコ「たしか合計で年間360万円まで投資できて、非課税期間も“無期限”になったんだよな。」

🦊コン「その通り。 でも、初心者が最初に使うなら“つみたて投資枠”がおすすめ。 月1万円からでもコツコツ積み立てられて、対象商品も金融庁が厳選した“長期・分散・積立”向けの投資信託だけなんだ。」

🐰ミミ「なるほど。じゃあ、いきなり難しい株を買うより安心ですね。」

🦊コン「そう。 たとえば“オルカン(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)”みたいなインデックス投資信託も、つみたてNISAの対象になっているよ。 世界中に分散できて、初心者にも向いているんだ。」

🐹キュン「毎月自動で積み立てるって、貯金みたいな感覚ですね!」

🦊コン「まさにその通り。 しかも“ドルコスト平均法”という仕組みで、毎月同じ金額を投資することで、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことになる。 結果的に平均購入価格を抑えられる効果があるんだ。」

🦝ポコ「ボクも会社員時代からつみたてNISAを使ってるけど、ほったらかしでも自然に増えてる。 非課税で運用できるのは大きいよな。」

🐰ミミ「でも、もし途中でお金が必要になったらどうするんですか?」

🦊コン「いつでも引き出せるよ。 ただし、元本割れしているタイミングで引き出すと損失を確定させることになるから注意が必要だね。 数年以内に使う可能性があるお金は、投資に回さず現金で確保しておくほうが無難だよ。 そして、引き出した分の非課税枠は翌年にならないと戻らないから、基本的には長期運用を前提に考えよう。」

🐹キュン「なるほど。 “貯金感覚で始められて、でもちゃんと投資になる”って感じですね!」

🦊コン「そうそう。 それに“つみたてNISA”で選べる投資信託は、金融庁が基準を設けて審査しているから、リスクが高すぎる商品は除外されている。 安心してスタートしやすいんだ。」

🦝ポコ「ただし、取り扱う金融機関によって選べる商品が違うんだよな。 ネット証券だと、取扱数が多くて手数料も安いからおすすめだ。」

🦊コン「その通り。 同じオルカンでも、販売会社によって手数料が微妙に違うことがあるから、 口座開設の際は取扱銘柄の多さ・手数料・使いやすさを比べるといいよ。 ネット証券口座を持っておけば、将来のiDeCoやETF投資にも広げやすいんだ。」

🦊コン「それと、NISAは“商品名”ではなく“口座の区分(制度)”だよ。 この誤解は投資未経験者に多いから、次で“口座の種類”を整理しよう。」

口座の種類(NISA口座・特定口座・一般口座)

口座区分税制確定申告向いている人・用途
NISA口座売却益・分配金が非課税
(非課税枠の範囲内)
不要まずは非課税で長期・積立・分散をしたい人
(つみたてNISAがおすすめ)
特定口座(源泉徴収あり)約20%課税
(証券会社が自動計算・納税)
原則不要
(自動で完結)
NISA枠超過分や短中期の売買も手間なく税処理したい人
特定口座(源泉徴収なし)約20%課税
(損益計算は証券会社、納税は自分)
必要
(自分で納税)
損益通算や申告を自分で管理したい人
一般口座約20%課税
(損益計算も自分)
必要
(計算・申告をすべて自分)
特殊な事情がある場合以外は非推奨
(手間が大きい)

🦊コン「まとめると──使える範囲はNISAを最優先、それを超える分は特定口座(源泉徴収あり)が実務的でおすすめ。 一般口座は原則として選ばないほうが運用がラクだよ。」

購入例:オルカンを5万円で毎月つみたて(NISAを選択)

例)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を5万円積立購入
手順は以下の通りです。

  1. ネット証券で口座開設(NISA口座特定口座(源泉徴収あり)を同時開設しておくと便利)。
  2. 商品検索で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選択。
  3. 積立設定で毎月 50,000円を入力。
  4. 引落方法(銀行口座/クレカ積立)を選択。
  5. 口座区分を『NISA(つみたて投資枠)』に指定(特定/一般ではなく、NISAを選ぶ)。
  6. 積立日・増額設定・ポイント利用などを確認し、注文確定

ポイント: 同じMSCIベースの全世界株式でも、販売会社でコストや取り扱いが違うことがあります。
同じ指数なら低コスト・純資産額の大きい銘柄を優先しましょう。

🦊コンのまとめ表

項目内容ポイント
制度名新NISA
(少額投資非課税制度)
2024年から「つみたて投資枠」
「成長投資枠」に統一
非課税枠年間360万円
(つみたて120万円+成長240万円)
非課税期間は無期限
つみたて投資枠長期・積立・分散向けの
公募投資信託
金融庁が対象商品を選定
対象商品例インデックス型投資信託
(例:オルカン、S&P500など)
初心者向け・低コストで分散効果大
仕組み毎月一定額を自動で積み立て
(ドルコスト平均法)
高値掴みを防ぎ、
平均購入価格を安定化
途中引き出しいつでも可能元本割れ時は損失確定の恐れあり
数年以内の資金は現金で確保
口座区分NISA/特定(源泉あり・なし)/一般NISA優先、超過分は特定(源泉あり)がおすすめ

FP試験チェックポイント

  • NISA=少額投資非課税制度(税金ゼロで運用可能)
  • 2024年から制度が恒久化(非課税期間が無期限)
  • 「つみたて投資枠」=長期・積立・分散に特化
  • 「ドルコスト平均法」で価格変動リスクを平準化
  • 引き出し後の非課税枠は翌年に復活
  • 短期資金は投資せず現金確保が基本
  • 口座はNISA・特定・一般の3種類(NISA優先、次点は特定〈源泉あり〉)

一言まとめ

「つみたてNISAは、初心者が少額から安心して始められる“育てる投資”。 NISAは“商品”ではなく“口座の区分”。 制度を理解し、時間と非課税の力を味方にしよう。」

次回予告:
第8話:iDeCoとは? ─ 自分でつくる年金の仕組み

💡挿入資料提案
・【図】新NISAの全体構造(つみたて投資枠+成長投資枠)
・【図】ドルコスト平均法のイメージ(価格変動と平均購入単価)
・【表】NISAとiDeCoの比較表(目的・税制・引き出し時期など)

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