確定個人年金保険?変額個人年金保険?株式投資?

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「保険で資産形成」── 一見安全そうに見えるこの選択が、
私に“投資の本質”を教えてくれました。

FXで大きな損失を出しても諦めきれなかった私は、
「自分で投資ができないなら、プロに任せよう」と考えました。

親世代・祖父母世代が「現金=安心」という時代を生きてきたこともあり、
私の中にも“株=危険”“保険=安全”という価値観が根付いていました。


「次は失敗できない」という思いから、保険を選んだのです。

目次

個人年金保険を選んだ理由

そんな中で出会ったのが、A社の確定個人年金保険
月33,000円を30年間積み立てて元本1,200万円、
65歳から5年間で総額1,800万円を受け取れるという内容でした。

「なんて凄いプランなんだ!確定で600万円も増えるなんて信じられない!」

そう思った私は、迷わず契約しました。

そして同じ時期に、B社の変額個人年金保険にも加入。
こちらは月17,000円×30年=元本610万円。

「7%で運用できれば2,000万円!?
保険会社のプロが世界の有名企業の株を運用してくれるのか。
株は怖いけど、過去実績がすごいし、運が良ければかなり増えるかも。
A社で1,800万円が確定してるから、こっちは宝くじ感覚でやってみよう。」

そんな気持ちで始めました。

想定外の結果と驚き

当初は「7%なんて出るわけがない」と思っていましたが、
B社の変額保険は運用開始から4年間の年利約14%

「え、株の運用ってこんなに増えるの!?プロの運用すごい!」

仮に何かあっても死亡保険で保証されている──
そう思うと安心感もあり、「入ってよかった!」と感じました。

そしてこの時初めて、「株式投資=ギャンブル」ではないことを実感し始めました。
当時の私は、株式投資は証券口座を開設して行うものだと知らなかったため、
これが“株式投資”だと信じていたのです。

比べてわかった、見えない“差”

一方で、A社の確定個人年金保険を年利換算してみると、実質わずか1%程度
「確実に増える」ように見えても、実際にはインフレにも勝てない水準です。

のちに調べてみると、このA社の運用方法は債券投資とほぼ同じ仕組みでした。

それに対してB社は株式投資型(インデックス運用に近い)で、資産の伸び率が圧倒的。
後から調べて、このB社の運用がインデックス投資とほぼ同じ構造
だと知ったのです。

項目A社:確定個人年金B社:変額個人年金
運用対象債券中心株式(世界分散型)
想定利回り約1%約7〜14%
元本保証ありなし
手数料低め高め(保険料含む)
メリット安定・確実成長性が高い
デメリットインフレに弱い元本割れリスク

解約までの葛藤と決断

「B社にお金を入れたらこんなに増えるのなら、A社を解約してB社に回した方が絶対儲かる!」

単純な私はそう考えました。
しかし、A社を解約すると−20万円の損失が確定する状況。

「解約金をまとめて投資して年利14%で運用できれば、20万円なんてすぐ取り返せるはず」
──頭では分かっていても、損を確定させるのは想像以上に苦痛でした。

数ヶ月悩み続け、最終的に断腸の思いでA社を解約。
解約返戻金をそのままB社に投資しました。

この「株式投資(実際には保険型)」を選ぶ決断が、
のちに私の資産増加へとつながる大きな一歩でした。

変額個人年金保険で学んだ現実

B社の変額個人年金保険は確かに利益を生みました。
しかし、後から知ったのは高い手数料の存在です。

積立開始から2年ほどは、解約返戻金が元本を下回っていました。
つまり、「手数料分のマイナスからスタート」していたのです。

一方、自分でNISA口座を開設してインデックス投資を行えば、
手数料はほぼゼロで運用効率が圧倒的に高い。

「プロに任せる安心」は、手数料という形で支払っていたことに気づきました。

保険を続けるか、投資に進むか

確定個人年金保険は「途中解約しなければ確実に増える」商品です。
ただし、資金拘束が長く、途中解約では元本割れの可能性が高い。

変額保険は生命保険の機能も兼ねており、
「家族にお金を残したい」「保険も確保したい」という人には向いています。

けれど私のように「資産を増やす」ことを第一の目標にしている人にとっては、
インデックス投資+掛け捨て保険の方が合理的だと感じました。

私は「資産を増やす」ことを第一の目標にしていましたから、
最終的にインデックス投資を選ぶことにしました。

結論:遠回りでも、学びは資産になる

私は遠回りしてインデックス投資にたどり着きました。
確定個人年金も変額保険も「悪い商品」ではありません。

ただ、どちらもお金を増やす仕組みとしては効率が悪い。
この経験を通して、私は“お金の仕組みを理解すること”の重要性を学びました。

また、お金を増やすためには、それなりに時間が必要であることも実感しました。

もし30歳の自分に戻れるなら──
最初からNISAで長期・低コストのインデックス投資を始めていたでしょう。

あえて失敗の道を進む必要はありません
このブログを見てくれてる人には私と同じ過ちはしてほしくありません

この記事のまとめ

  • A社(確定個人年金)は債券投資とほぼ同じ仕組みで年利1%程度
  • B社(変額個人年金)は株式運用で年利14%を記録
  • 保険の「安心」は手数料という形で支払っていた
  • 資産を増やすには、長期・低コストのインデックス投資が合理的
  • 学び”も立派な資産になる
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