〜「お金を増やしたい」と思った瞬間、負けが始まっていた〜
💬 リード文
「お金を増やしたい」──その気持ちは、今も昔も変わりません。
けれど、“増やし方を間違える”と心まで削られることを、FXで思い知りました。
ニュースでは「老後2000万円問題」が騒がれ、将来への不安が世の中を包んでいた頃。
私は、「働くだけでは足りない」「何かを始めなければ」と焦っていました。
そして手を出したのが、FX(外国為替取引)。
わずか1ヶ月で100万円を失ったあの日のことは、今でも忘れられません。
📈 1. きっかけは「もっとお金を増やしたい」という漠然とした焦り
当時の私は独身で、特に大きな支出もなかったのに、なぜか“お金が足りない気がしていた”んです。
目的があるわけではない。
ただ、「今のままじゃダメだ」「何か始めないと」という漠然とした焦り。
そんな時にSNSで見た広告が、心に刺さりました。
「FXならスマホひとつで月10万円の副収入!」
ほんの少し勉強すれば誰でもできるような雰囲気。
その“手軽さ”に惹かれて、私はすぐに口座を開きました。
💻 2. テクニカルを覚えたら勝てると思っていた
FXの本を数冊読み、「移動平均線」「RSI」「ボリンジャーバンド」…と、
チャート分析の言葉を覚えただけで「自分は理解した」と錯覚していました。
最初は最小ロット(1,000通貨)で慎重に取引していましたが、
数千円の利益が出ると、**“ロットを上げればもっと稼げる”**と考えてしまった。
気づけば、1回の取引で数万円が動くようになっていました。
「仕事中でもスマホを見れば利益が増えている」──それが快感になっていたんです。
⚡ 3. あっという間に崩れたバランス
そんなある日、為替が一気に円高に動きました。
含み益だったポジションは、わずか数時間で**−30万円**。
「戻るはず」と信じてナンピン(買い増し)を繰り返した結果、
翌日には−100万円。
そのとき初めて、現実のお金が“数字のゲーム”に変わっていたことに気づきました。
画面を閉じても、心が落ち着かない。
仕事も手につかず、眠れない夜が続きました。
💬 4. 負けた理由は、知識ではなく「心の弱さ」
FXをやっていた当時、私が学んだことは1つ。
投資で勝てないのは、知識が足りないからではなく、感情を制御できないから。
損切りできない。
取り返したい。
「次こそは」と思う。
人間の心の動きが、そのままお金を減らす要因になる。
相場では、感情を抑えられない人ほど、真っ先に退場するのです。
⚖️ 5. FXと株式投資の決定的な違い
| 比較項目 | FX | 株式投資 |
|---|---|---|
| 利益の源泉 | 通貨の値動き(ゼロサム構造) | 経済成長(プラスサム構造) |
| 損益の本質 | 誰かの利益=誰かの損 | 全体の成長が利益を生む |
| 必要な力 | 判断速度・冷静さ | 継続力・時間 |
| メンタル負荷 | 常に値動きにさらされる | 積立なら放置でもOK |
FXは「他人との勝負」であり、
株式投資は「経済全体と歩む仕組み」。
私は、後者のほうが**“普通の人が勝てる世界”**だと、後に気づくことになります。
🧠 6. 負けたことで得た“3つの学び”
1️⃣ 焦りから始める投資は、必ず失敗する。
「稼ぎたい」「取り返したい」という感情は、冷静な判断を奪います。
2️⃣ 相場は敵ではなく、鏡である。
値動きに一喜一憂していたのは、私の心の揺れそのもの。
3️⃣ ルールがない投資は、ギャンブルと同じ。
損切りラインも目的もないまま取引していた自分に、勝ち目はありませんでした。
📉 7. それでも「お金を増やしたい」気持ちは消えなかった
100万円を失っても、不思議と「もうやめよう」とは思いませんでした。
代わりに、「自分でやるのは無理でも、プロに任せればいいんじゃないか?」と考え始めたんです。
そして出会ったのが──個人年金保険。
「プロが運用してくれるなら安心」「元本も保証されるなら安全」と信じて契約しました。
この決断が、次の学び「保険による資産形成」へとつながっていきます。
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👉 確定個人年金保険?変額個人年金保険?株式投資?
「プロに任せる安心」と引き換えに、私は“投資の仕組み”を学び始めました。
✅ この記事のポイントまとめ
- FXはゼロサム構造で、感情を抑えないと必ず負ける
- 「お金を増やす=ゲーム」になった瞬間、判断が狂う
- ルールなき投資は、ただのギャンブル
- 焦りは最大の敵。続けるには“心の仕組み”が必要
- 負けを通して、次のステップ(保険・投資)への視点を得た
🎨 SWELL投稿メモ
| 要素 | 推奨設定 |
|---|---|
| 記事タイプ | 投稿(カテゴリー:資産形成 → サブカテゴリ:FXの教訓) |
| アイキャッチ | 炎のような背景にチャート+タイトル「100万円溶かして学んだFX」 |
| 見出し装飾 | SWELL見出しH2(下線+余白広め) |
| 強調色 | 赤 (#e53935) と青 (#1a73e8) を対比して使用 |
| 体験談パート | 「吹き出し」ブロックで“当時の自分の心情”を挿入可 |
| 関連リンク | 記事下に「次の記事へ」ボタン配置(青ボタン推奨) |
🌿 最後に
FXは「お金を増やす練習」ではなく、
**“自分の感情と向き合う訓練”**だったと思っています。
この経験があったからこそ、
「仕組みで増やす」「感情を排除する」投資──つまりインデックス投資に惹かれたのです。