「家づくりは土地探しから」とよく言いますが、実際に探してみると理想と現実のギャップに驚かされます。
今回は、私が100件以上の土地を見てわかった“後悔しないための条件”を9つ紹介します。
土地探しは家づくりの最難関
中古物件探しのあと、「もう土地から探して建てるしかない」と思い立ちました。
しかし実際に始めてみると、想像以上に大変。
- 価格は安いけれど、広すぎる(100坪超えが多い)
- 立地が良いと一瞬で売れる
- 地盤改良の有無が不明瞭
田舎では「良い土地は動きが早く、悪い土地はずっと売れ残る」傾向があります。
私も何度も地図と現地を往復しながら、ようやく自分なりの“基準”を固めました。
土地選びでまず考えるべき3つの視点
土地探しを始めるとき、最初に決めておきたいのはこの3点です。
1. 通勤・通学・買い物のバランス
職場から遠すぎる土地は、生活コスト(時間・ガソリン代)が上がります。
また、子どもの通学距離も現実的かどうかを考えましょう。
理想は「通勤30分圏内・小学校徒歩20分以内・スーパー車10分圏内」です。
2. 除雪・道路幅・駐車スペース
雪国では**除雪車が入る道幅(最低4.5m以上)**が絶対条件。
除雪が入らない道路は、冬に家から出るだけで一苦労です。
また、前面道路が狭いと来客時の駐車や搬入も困難になります。
3. ハザードマップと地盤の確認
いくら立地が良くても、水害・土砂災害リスクがある土地は避けたいところ。
自治体のハザードマップで確認し、過去の被害履歴を地元の不動産業者にも聞いておきましょう。
地盤改良が必要な土地は、80〜100万円ほどの追加費用が発生することもあります。
実際に設定した9つの条件
最終的に、私が重視した条件は次の9つです。
これは「後悔しない土地選びのチェックリスト」としても使えます。
- 主要道路に近いが、家の前は交通量が多くない
→ 騒音と安全性のバランスを重視。 - 前面道路が広く、除雪車が入る
→ 冬の生活を想定しておく。 - 通勤30分圏内
→ 毎日のストレスを減らす。 - 買い物が便利
→ スーパー・薬局・コンビニが近い。 - 子どもの通学に無理がない
→ 小学校・中学校の距離をGoogleマップで確認。 - ハザードマップにかからない or リスクが低い
→ 将来的な災害リスクを軽減。 - 北玄関・南側採光が確保できる
→ 日当たりは生活の快適さに直結。 - 地域行事や強制参加が少ないエリア
→ プライベートを重視したい人は要確認。 - 近隣トラブルの少ない環境
→ 口コミや周辺の雰囲気を必ず現地で確認。
この9つをすべて満たす土地はほとんど存在しません。
だからこそ、「どこまで妥協できるか」を決めておくことが重要です。
土地は“60点で合格”を目指す
土地探しでは、「100点満点の土地」を求めないことが大切です。
私の経験上、60点取れれば十分合格です。
たとえば私が購入した土地も、
- 小学校まで2km以上ある(マイナス)
- ただし、日当たり・道路幅・通勤距離は満点(プラス)
結果的に、「家族の暮らしやすさ」を優先して決めました。
完璧を追い求めていると、良い物件を逃してしまいます。
田舎では特に、「次がいつ出るかわからない」ため、即断力が求められます。
妥協ではなく“優先順位”
土地選びは妥協ではなく、家族の優先順位を決める作業です。
- 通学を優先するのか
- 職場へのアクセスを優先するのか
- 日当たりや静かさを優先するのか
家族全員で話し合い、価値観を共有することが何より大事です。
私たちは「子どもの通学より、冬の除雪と日当たり」を優先しました。
後悔しない土地選びのためには、自分たちが何を守りたいかを明確にすることです。
土地探しで感じた“田舎あるある”
- 価格が安くても販売面積が広すぎる(使い切れない)
- 地元工務店の情報が少ない
- 「条件が良い土地」は不動産業者の内部で決まることもある
実際、私が購入した土地も、ネット掲載から数日で複数の申し込みが入っていました。
「気になったら即連絡」するくらいのスピード感が必要です。
土地探しで後悔しないためのまとめ
- 条件を整理して、譲れないポイントを明確に
- ハザード・道路・日当たりは最優先
- 完璧な土地はない。「60点でOK」の気持ちで選ぶ
- 行動が早い人ほど、良い土地に巡り合える
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📘 まとめ
土地探しは「情報戦」ではなく「判断の早さ」が鍵。
100点を求めるよりも、家族が納得できる60点の土地を選ぶ。
それが、後悔しない家づくりの第一歩です。