第5話:リスクとリターン ─ 投資を始める前に知っておきたいこと

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投資には「リスク」と「リターン」がつきもの。 でも、“リスク=悪いもの”と思ってしまうのは誤解です。 今回は、🦊コンたちと一緒に「リスクとリターンの関係」について学んでいきましょう。

導入ナレーション
週末の午後。カフェの窓際で、キュンがスマホを眺めながら眉をひそめていた。 「株が下がってるってニュースばっかり…。投資ってやっぱり怖いのかな?」 その一言に、コンがゆっくりと笑って答えた。

🦊コンと仲間たちの会話

🐹キュン「この前、SNSで“投資で損した”っていう人を見たんだ。 リスクって、やっぱり怖いものなんだね。」

🦊コン「うん、確かに“損する可能性がある”という意味では怖いかもしれないね。 でも“リスク”って本来は“結果が変動する幅”のことなんだ。」

🐰ミミ「え?“危険”っていう意味じゃないんですか?」

🦊コン「FPの世界では、“リスク=不確実性”って定義されてるんだ。 たとえば年5%の利益が出るかもしれないけど、マイナスになる可能性もある── その“振れ幅”の大きさをリスクというんだよ。」

🦝ポコ「つまり、値動きが大きいほどリスクが高いってことだな。 でもその分、リターン(利益)も大きくなる可能性がある。」

🦊コン「そう。その関係を“リスク・リターンの相関”っていう。 安全なものほどリターンは小さく、リターンが大きいものほどリスクも高くなるんだ。」

🦝ポコ「たとえば──」

  • 普通預金:リスク小・リターン小(ほぼ0.001%)
  • 国債・社債:リスクやや小・リターン中
  • 株式・投資信託:リスク中〜高・リターン中〜高
  • FX・仮想通貨:リスク高・リターン高

     横軸:リスク、縦軸リターンの分布図

🐰ミミ「なるほど…。 リターンが高い投資には、それなりのリスクがあるってことですね。」

🦊コン「その通り。 でもリスクを“怖がる”より、“コントロールする”ことが大事なんだ。 たとえば“分散投資”をすれば、1つの値動きに左右されにくくなる。」

🐹キュン「分散投資って、いろんな会社の株を買うってこと?」

🦊コン「それも正解。 でも分散には3つの種類があるんだよ。」

  • ① 資産分散: 株・債券・預金など、性質の違う資産を組み合わせる
  • ② 地域分散: 日本・米国・欧州など、国や地域を分けて投資する
  • ③ 時間分散: 一度に買わず、定期的に積立投資をする

🦝ポコ「ボクは日本株中心だけど、コンは米国ETFとかも持ってるよな。」

🦊コン「そう。 私は10年間、毎月一定額を積立投資してるけど、“時間の分散”が効いているから、 価格が下がった時にも慌てずに続けられているよ。」

🐰ミミ「やっぱり“長期・積立・分散”が大事なんですね。」

🦊コン「うん。 投資を始める前に“リスク=避けるもの”ではなく、“管理するもの”って考え方を身につけると安心だよ。」

🐹キュン「そっか。 “リスクを取る”っていうより、“リスクとうまく付き合う”ってことなんだね。」

🦊コン「その通り。 そしてもうひとつ大事なのが“自分のリスク許容度”を知ること。 たとえば、1万円の損で夜眠れなくなる人は、投資額を減らしたほうがいい。 リスクと心の余裕はセットで考えるんだ。」

🐰ミミ「なるほど…。 “損をしない投資”じゃなくて、“自分が続けられる投資”を選ぶことが大事なんですね。」

🦊コン「その考え方、すごくいいね。 FP3級でも“リスクを取る=自分に合ったバランスを取る”ことがポイントなんだ。」

🦊コンのまとめ表

用語意味ポイント
リスク結果が変動する不確実性
(値動きの幅)
高いほどリターンの可能性も
大きくなる
リターン投資によって得られる収益リスクと表裏一体の関係
分散投資リスクを抑えるために
投資対象を分ける方法
資産・地域・時間の3つで
分散する
リスク許容度損失に対して心理的・経済的
に耐えられる範囲
自分の生活状況に合わせて
投資額を決める

FP試験チェックポイント

  • リスク=不確実性、リターン=収益
  • リスク・リターンは比例関係
  • 分散投資はリスク低減の基本(資産・地域・時間)
  • 自分のリスク許容度を知ることが重要

一言まとめ

「リスクは敵じゃない。コントロールできれば、あなたの味方になる。」

次回予告:
第6話:投資信託ってなに? ─ 初心者でも始めやすい仕組み

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