第12話:公的年金のしくみ ─ 老後だけじゃない社会保障の基礎

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「年金=老後のお金」というイメージがありますが、実は公的年金は“人生を通じた社会保障制度”です。 老後の生活だけでなく、けが・病気・万が一のときにも支えてくれる、日本の社会保障の柱といえます。

導入ナレーション
夕方のファミレス。 仕事帰りの🦝ポコと🦊コンがコーヒーを飲みながらニュースを見ている。 「2025年度から年金額が改定へ」とのテロップを見たキュンが、素朴な疑問を口にする。

🦊コンと仲間たちの会話

🐹キュン「ニュースで“年金額が改定された”って言ってたけど、どういう意味?」

🦊コン「いいところに気づいたね。 2025年度(令和7年度)からは、国民年金の満額が年804,200円(月額約67,017円)に引き上げられたんだ。 昨年度より少し上がっていて、物価や賃金の変動に合わせて毎年見直される仕組みなんだよ。」

🐰ミミ「へぇ、年金って自動的に変わるんですね。じゃあ私たちの世代も安心?」

🦊コン「年金制度は“世代間で支え合う仕組み”だから、 完全に同じ条件ではないけど、将来もらえなくなることはないよ。 むしろ、制度の持続性を保つために、毎年こうして調整されてるんだ。」


🧩 公的年金の3階建て構造

  • 1階:国民年金(基礎年金) ─ 20歳〜59歳の全国民が加入。2025年度の保険料は月17,510円
  • 2階:厚生年金 ─ 会社員や公務員が加入。保険料は給与の18.3%(会社と折半)
  • 3階:企業年金・iDeCoなど ─ 各自で上乗せする自助努力の部分。

🦝ポコ「なるほど、ボクらサラリーマンは2階部分まであるわけだ。」

🦊コン「そう。だから国民年金だけの人より受け取る額が多いんだ。 実際、夫婦で月22万円前後が平均的な受給額だよ。」


⚖️ 公的年金の3つの機能

🦊コン「年金には“老後のため”以外にも3つの機能があるんだ。」

  • ① 老齢年金: 65歳以降の生活を支えるための年金。
  • ② 障害年金: けがや病気で働けなくなったときの生活補償。
  • ③ 遺族年金: 働き手が亡くなったとき、遺族の生活を支える年金。

🐰ミミ「遺族年金って、若い世代でも関係あるんですね。」

🦊コン「もちろん。たとえば、45歳のサラリーマンが亡くなった場合、 遺族(配偶者+子ども)が受け取れるのは、国民年金の遺族基礎年金 約122万円+厚生年金の遺族厚生年金 約40〜70万円。 合計で年160〜200万円くらいになるんだ。」

🐹キュン「でもそれだけじゃ生活は厳しそう…」

🦊コン「そうだね。だからこそ、その“足りない分”を補うのが生命保険。 つまり、公的年金+民間保険+貯蓄で支え合うのが現実的なんだ。」


💡 病気・障害・介護にも備えがある

🦊コン「たとえば、45歳のサラリーマンが事故で寝たきりになった場合、 “障害基礎年金”や“障害厚生年金”が支給される。 障害等級に応じて支給額が変わるけど、現役世代でも対象になるよ。 さらに介護保険制度を利用すれば、自己負担は原則1〜3割でサービスを受けられるんだ。」

🦝ポコ「なるほど、公的年金って老後だけじゃなくて、働けなくなったときの保障でもあるんだな。」

🦊コン「そう。つまり、年金=生涯を通じた“安心の土台”なんだ。」


📊 公的年金のまとめ(2025年度版)

項目内容支給・加入条件備考
国民年金(基礎年金)全員加入・老後の基礎年金20歳〜59歳加入/満額804,200円保険料月17,510円(2025年度)
厚生年金会社員・公務員対象65歳から支給保険料は給与の18.3%(折半)
障害年金事故・病気で働けないとき障害等級1〜2級(基礎+厚生)現役世代でも対象
遺族年金死亡時に遺族へ支給配偶者+子ども等年160〜200万円程度

FP試験チェックポイント

  • 国民年金の保険料:17,510円(2025年度)
  • 国民年金の満額:年804,200円(月約67,000円)
  • 厚生年金の保険料率:18.3%(事業主と折半)
  • 公的年金は「老齢・障害・遺族」の3つの保障がある
  • 老後だけでなく、病気・障害・死亡時にも支える社会保障

一言まとめ

「年金は“老後のため”だけじゃない。 人生のどんなときも支えてくれる“生涯の保険”。 制度の仕組みを知ることが、安心への第一歩になる。」

次回予告:
第13話:民間保険と公的保障のバランス ─ 入りすぎ注意!保険の考え方

💡挿入資料提案
・【図】公的年金の3階建て構造(国民・厚生・企業年金)
・【図】年金の3つの機能(老齢・障害・遺族)
・【表】2025年度公的年金額・保険料改定データ(日本年金機構より)

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